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トップメッセージ 代表取締役 境 克彦

社長が語る
「時事通信」

通信社はもともと、紙面を持たない報道機関として、新聞社や放送局、企業、行政機関などに休みなくニュースを配信する、いわば卸問屋のような存在でした。自前のウェブ媒体での発信を始めてからは、ネット向けに力を入れる新聞社との境界がやや薄れましたが、通信社の基本的な機能が役目を終えたわけではありません。どんなメディアも自社だけでは全ての事象をカバーできないからです。中立的な立場で正確・公正な情報を迅速に伝える時事通信の報道姿勢は、多くのクライアントから高く評価されてきました。SNSに誤った情報が氾濫し、国内外で既存の秩序が大きく揺らいでいる混迷の時代にあって、その存在意義はますます高まっていくと信じています。

独立した、信頼される報道機関として、世界と日本の真実を伝え続けるというビジョンが揺らぐことはないでしょう。正確な情報を早く知りたいというのは、太古の昔からDNAに刻まれた人間の本性です。時事通信が創業時から培ってきた速報性・専門性・国際性に磨きをかけ、民主主義社会の土台である「知る権利」に奉仕していきます。情報伝達の手段はますます進化していきますから、ビジネス面やシステム面でも変化に柔軟に対応していかねばなりません。2025年9月にX-TECH(クロステック)戦略室を新設したのも、先進的な技術でサービスの価値を高め、新たな領域を開拓するのが狙いです。クライアントの課題解決に貢献するための挑戦を続けていきます。

就活生へのメッセージ

課題の解決策ならAIが瞬時にもっともらしい答えを示してくれます。AIの時代に求められるのは、むしろ課題設定力です。これは職種を問いません。質問力もますます重要になってきます。「なぜなのか?」と何度も問い、どこに課題があるのかを徹底的に掘り下げていく力です。それと、仮説を立てる、あるいは相手の立場になって考える、想像力。コミュニケーションでは、話すことよりも聴くことの方が大事です。メディアの世界は華やかな舞台ばかりではありませんが、社会の実相を知ることや尊敬すべき人物との出会いなど、自分を成長させるチャンスの多さは他業界に引けを取りません。多くの方に門をたたいてほしいと願っています。

代表取締役社長
境 克彦