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独自の角度から切り込んだ、読み応えのある記事を

政治部川上 泰斗

2014年入社/文学部卒
社歴
2014年4月~18年4月/静岡総局
2018年5月~/本社編集局政治部
川上 泰斗:プロフィール写真

先輩インタビュー

Q 現在の主な仕事は何ですか?

政治部で首相番、法務省を担当しています。首相番(現在は6人います)は朝7時半、首相が住む公邸か私邸に出勤。常に首相の後ろをついて回り、いつ、どこに行ったか、何をしたか、誰と会ったか―などの一挙手一投足を「首相動静」という記事に残します。首相は車移動が多いので、その時は共同通信の番記者と同乗する「番車」で追い掛けます。週末や夜間など首相が家にいる時は来客がないか待ちます。首相の影響力は大きく、ちょっとした発言から顔色の変化に至るまで、どんなことでもニュースになり得ます。ネクタイの色が記事に載ることもあります。
法務省の取材内容は幅広く、外国人労働者受け入れ、家族の在り方、少年犯罪、性犯罪、あおり運転、カルロス・ゴーン被告…など私たちの生活に直結する取材テーマも数多くあり、やりがいがあります。

Q 忘れられない経験は何ですか?

2018年夏、当時既に政治部に来ていましたが、西日本豪雨で被災した広島に応援要員として入りました。発生からその時で3週間程度経過していましたが、被災地は局地的にがれきや倒壊した住宅が依然残っている状況。家の大部分を埋め尽くした土砂を手作業でかき出す住民の姿がありました。土砂は家の内外に、元々の地面がどこにあるのか分からないほどの高さまで積もり「いつになったら終わるのか…」と力なく話す住民の声を聞きました。住むことができなくなった家が取り壊される様子をうつろな表情で見つめる家族も目にしました。
被害状況そのものの取材だけでなく、被害発生時の被災者の行動分析といった変わった切り口の取材も行いました。豪雨災害の後に台風が来た際、避難勧告が出ても実際には避難しなかった人が大半を占めた、との地元の大学院の調査結果を紹介。「避難意識を高める情報提供の工夫が必要だ」との担当教授のコメントとともに記事に仕立てました。
また、出張最終日は偶然8月6日の広島原爆投下の日で、追悼式に集まる被爆者らへの取材が最後の仕事となりました。自らも被爆し姉を亡くした女性が語った「青年たちが死にに行ったのはもったいなかった。(戦争、核兵器は)絶対にあってはいけない」という言葉が強く残っています。

Q おおまかな一日のスケジュールを教えてください

川上 泰斗さんの一日

7:30
起床。
8:00
出勤。取材相手宅へ。
8:309:00
出勤する取材先を捕まえて話を聞く。
9:30
法務省(職場)へ。
※取材内容は日によってまちまち。よくある仕事内容は▼大臣記者会見(国会または省内)▼国会審議の取材(テレビで視聴または実際に国会で)▼法務省関係法案の審議を行っている与野党議員への取材▼法案や施策についての記者レク取材、原稿執筆―など。
※取材場所は法務省、首相官邸、国会、議員会館、自民党本部などがあります。
12:30
昼食(法務省、国会、首相官邸の食堂が多い。国会内のそば店がお気に入りです)
※午後の取材 上記と同じ
19:00
朝行った取材相手宅へ再び行く。先方の帰宅時間は日によってまちまちで遅いと夜の0時を回ることも。
20:30
(早ければ)帰宅。

Q 余暇はどのようにお過ごしですか

ひとりで暮らしているので、なるべく外出して人と会話する機会をつくるようにしています。友達と会ったり、近くの居酒屋に飲みに行ったり。まとまった休みが取れれば旅行にも行きます。
料理も好きなのですが平日は時間がないので週末にやることが多いです。先日はマグロのテール肉が売っていたので照り焼きを作りました。