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社会部岩重 由季

2015年入社/経済学部卒
社歴
2015年4年~18年10月/横浜総局
2018年11月~/本社編集局社会部
岩重 由季:プロフィール写真

先輩インタビュー

Q 現在の主な仕事は何ですか?

警視庁記者クラブに所属し、殺人や強盗などの粗暴犯罪を扱う捜査1課の取材を主に担当しています。ひとたび事件が起きれば現場や捜査本部に急行し、警察・当事者・周辺の関係者らから情報を得て事件の全貌を明らかにします。捜査関係者の出勤や帰宅時間を狙って待ち伏せし話を聞く「夜討ち・朝駆け」も行い、刻一刻と変化する捜査状況を追い掛けます。事件の悲惨さや背景を報道することで、社会に記録として残し、同じ悲劇を繰り返さないための教訓の第一歩とすることを目指しています。
事件は時間を選んでくれないので、発生の一報を受けて夜中に飛び起きたり、休日に食事していた店へ夫を置き去りにして現場へ駆けつけることも。体力、機動力が要求される場面もありますが、最前線で現場や当事者の息づかいに触れると心を動かされ、報道機関の立場でできる最善は何かと模索する日々にやりがいを感じています。

Q 忘れられない経験は何ですか?

2016年8月に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」であった大量殺傷事件は、発生当初から長く関わってきました。「少なくとも2人亡くなっているようだ」という情報から始まった報道は、救急車が渋滞する園周辺で当夜の様子や園の内情を聞き込むうちに死者19人、負傷者26人という信じられない規模へ膨れ上がり、「戦後最悪の犠牲者数」(当時)と聞かされてもなかなか実感が湧かなかった覚えがあります。
逮捕された元職員の男は、手紙・面会を通じ取材しています。初めてのアクリル板越しの面会は何よりも緊張しましたし、明らかに道徳に反した主張を振りかざし、私自身許せないと感じている相手にどう対応したらよいかと戸惑いもありました。しかし、私の仕事は元職員の考えを正すことではなく、彼の考えを記事にして社会に問題提起することだと腹を括り、「どうしてそんなにひどいことが言えるんだろう?」という素朴な疑問を突き詰めることに専念しました。正面から向き合った差別思想は生々しく胸が痛みましたが、世の中にはびこる差別を減らしていくために私に何が書けるのかを考えるきっかけになりました。

Q おおまかな一日のスケジュールを教えてください

岩重 由季さんの一日

6:30
起床。支度ができ次第、朝回りへ出発。
8:15
朝回りを終え、カフェで朝食。出社までのんびり。
10:00
警視庁記者クラブへ出社。朝回りをしない日はこの時間にクラブへ出社します。
朝刊を読むなど。当局から広報発表があれば庁内のレク(囲み取材)へ行きます。
11:00
捜査1課定例レク。
捜査1課長の部屋に各社の担当記者が集まって捜査状況を聞きます。
11:3012:20
テレビのニュースチェック。
並行して原稿を書いたり、午後のアポイントメントを調整したりします。
13:30
夕刊締め切りとともに昼食へ。警視庁の食堂メニューはボリューム満点。
締め切り間際に事件などが発生すると限られた時間で取材し記事を書かなくてはいけないので、この時間までは何かあればすぐ動ける状態を心掛けています。
14:00
警察署や関係者のもとへ取材に出掛けたり、原稿を書いたりしています。
クラブにいれば、15:30すぎに夕刊をチェックします。
17:00
夜回りへ。捜査関係者の帰りを待つ時間は、他社記者との交流の機会になることもあります。夜回りが終わり次第、直帰。

Q 休日の過ごし方を教えてください

休日は夫と過ごします。気候がよければチェロを抱えてピクニックがてら大きな公園まで足を伸ばします。屋外で楽器を弾くのは気持ちがよく、リフレッシュできます。