- ホーム
- 主な職種:一般記者職
- 先輩インタビュー:山田 司
取材分野を広げ1本でも多くの独自記事を
経済部山田 司
- 社歴
-
2013年4~9月/本社編集局社会部
2013年10月~18年3月/甲府支局
2018年4月~/本社編集局経済部

先輩インタビュー
Q 現在の主な仕事は何ですか?
農林水産省の記者クラブに所属し、家畜伝染病「豚熱(CSF)」、農林水産物の輸出など農政全般、クロマグロ(本マグロ)といった水産物の資源管理について取材しています。農水省は「食に関すること」が基本なので、世間の関心も高く、話題が豊富です。
大きい仕事を任せてもらえる機会も多く、執筆した独自ネタが地方紙に掲載されれば、「努力した甲斐があった」と感じることもしばしばあります。
一方、身近な話題であるものの、法律や制度が関係する話も少なからずあり、難しさも感じます。例えば、ブドウのシャインマスカットの苗木など知的財産が海外に流出していた問題が話題になりました。流出を防ぐための対策を強化するというシンプルなものですが、その内容を表現するとなると、結構複雑で骨が折れます。
しっかりした理解に加え、誤解を与えない書き方がいかに重要かということを日々痛感しながら、取材しています。

Q 忘れられない経験は何ですか?
大失敗と、地元紙よりも人事を先に書いたことの二つです。前者はいわゆる「特オチ」という失敗です。同業他社のほぼ全社が書いていたにもかかわらず、ある企業のある人事の出稿を見送ってしまいました。間違いなく原稿にすべき案件ですが、漫然と仕事をしていたせいか、見送ってしまいました。今でも非常に後悔しています。この件以降、「なぜこの話題を書くのか」「どうしてこの話題は見送るのか」ということを自問自答するようになりました。こうすることが失敗防止や独自ネタにつながるのかなと思います。
もう一つは地方勤務のころ、地元紙に先駆けてある人事案件を書いたことです。人事の季節になる1カ月以上前から、この件を知りうる人を毎日のように取材しました。ある時点で重大なヒントを得て、独自ネタになりました。人事はいずれ発表するから先に書く意味がないと思う人もいます。しかし、人事の取材過程で組織は何に重点を置いているのかが見えてくるため、次の独自ネタにつながる部分もあると考えます。
Q おおまかな一日のスケジュールを教えてください
山田 司さんの一日
- 6:30
- 起床。
- 9:00
-
出社。
※火曜日と金曜日は農林水産大臣の閣議後会見に出席し、原稿を執筆。午前の空き時間は取材テーマに関係のある記事をスクラップします。
- 12:00
- ニュースを見ながら農水省の食堂でランチ。
- 13:00
-
審議会などを取材。
※決まった会議などがない場合は農水省幹部や国会議員を回ります。
- 17:00
- 執筆した原稿についてデスクとやり取り。固有名詞や数字に間違いがないか入念に確認。
- 18:00
-
退社。
※決まった会議などがない場合は農水省幹部や国会議員を回ります。

Q 休日の過ごし方を教えてください
できる限り外に出掛けるようにしています。東京近郊に出掛けたり前任地でお世話になった人に会いに行ったりします。突発的な出来事はいつどこで起こるか分からないので、担当によっては東京の外に出ることは難しい場合もあります。ただ、外に出ることで仕事上のいろいろな気付きがあるほか、リフレッシュにもつながると考えます。キャップと相談した上で可能な限り時間を作っています。